60年代フルメタルビル 京都証券ビルディング
個人的な趣味なのですが、外装をステンレスなどのメタルで覆ったフューチャーな素材感のビルも60年代らしくて好きです。たとえば、銀座の伊東屋さんなんかも1965年築のステンレスビルですね。今はステンレスの外装といっても他の素材も合わせて巧みにデザインされていますが、この頃はメタリックな素材感がストレートに活かされていて素敵です。

大都市のオフィス街ではそんなに珍しくないと思うのですが(大阪中之島の朝日ビル群とか住友ビルは圧巻ですね)、京都には、そもそも大きなオフィスビルというものがないのでここは貴重な存在です。

この光り輝くのが1962年築の京都証券ビル。大丸の隣のビルです。といってもイマイチピンとこないかもしれませんが、地下にイノダコーヒが入っているビルというと何となくイメージしていただけるのではないでしょうか。
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その、地下のイノダから地上に上がる階段。フルメタル!
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エントランス部分もフルメタル!
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エレベーターホールもフルメタル!
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ということで、京都には珍しい60年代サイバービルでした。ビル名のサインもちょっとむかしっぽいです。
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そもそも日本のステンレス外装ビルのさきがけは、1931年!の大阪朝日ビルということなのですが、このビルとつながった1968年朝日新聞ビル、向かいの1958年新朝日ビルといった中之島のステンレス回廊にはわくわくしてしまいます。
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上の写真の新朝日ビルと下の写真の京都証券ビル、ステンレスウォールは同じタイプで、どちらも竹中工務店のようです。大阪ではよくみかけますね。御堂筋に面した高麗橋の朝日生命ビルとか。
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■下京区 四条通東洞院東 京都証券ビル
■1962年
■地上8階 地下2階 鉄骨鉄筋コンクリート造 設計 施工 竹中工務店
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by radionova2 | 2006-11-08 00:23 | 企業 | Comments(2)
Commented by 西山遊野 at 2006-11-08 20:46 x
ステンレスですか。こうしてみると60年代のと現在のではやはり時代の変化を感じさせますね。最近の高層ビルはみなガラスとステンレスの組み合わせが圧倒的におおいですね。先日シオサイト、TOKIA、日本橋三井タワー、コレド日本橋、品川インターシティ、秋葉原などホットスポット巡りをしてきたのですがタワー部分はみな同じ表情でした。時代を経て味が出てくるのでしょうかね。ビルに付随するサイン、什器、なども同じように歳をとっていくのが又面白い内装もこうして撮影してあるとその時代性がよくわかりますね。これからも楽しいレポート、投稿楽しみにしています。
Commented by radionova2 at 2006-11-10 00:25
正直言ってこの手のステンレスビルは、いまどきちょっとダサいですが、なんかそれなりの味があるんですよね。建築というのはその時代時代の最先端がそのまま凍結されていたりすると、後々貴重になってくるんですが、そこまで残っていることが稀ですね。
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