来年2月に86年という長い歴史を閉じることになっている京都近鉄百貨店。個人的には、前身の丸物に子供時代の思い出が残る店です。『丸物懐古展』と題した、この店の歴史を振り返るミニ展示も2回目。今回はお客さんや元社員が思い出の品や写真を提供したり、京都店以外の丸物についての展示などもされていました。
本家の京都店を差し置いて私が見入ってしまったのは、池袋の東京丸物について紹介した古い印刷物のパネルです。係りの人に「この展示の写真撮ってもいいですか」と聞くと「どうぞどうぞ、どれでも撮ってください!」ということだったので遠慮なく写してきました。 昭和32年、1957年竣工の東京丸物(池袋ステーションビル)。現在の池袋パルコです。この北壁面のモザイクタイルの壁画!この時代ですね。写真のキャプションに村野藤吾設計とあります。当時の様子が伺える貴重な画像ではないでしょうか。 言っちゃ悪いですが、こっちのWikipediaにあがっている今の写真(現状2006年5月)より、当時のもののほうがよっぽどイケてるモダニズム建築ではありませんか。 この階段(夢の階段・ドリームステップ!)なんかもちょっと雰囲気はありますね。いずれにしても、東京丸物はたった10年でパルコになってしまうのですが、これらのデザインがそんなにあっという間に消えてしまったとしたら勿体無さすぎますね。 ■池袋 東京丸物 ■1957年竣工 地下3階、地上8階、塔屋3階、鉄筋コンクリート造 ■設計 村野藤吾 施工 大林組(建築工事の写真によると)
by radionova2
| 2006-12-03 00:26
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