忙しさにかまけて放ったらかしでしたが、ぼちぼち再開します。
千本通りの二条駅を少し北、以前紹介した木造工場のすぐ近くにある福井商店ビル。日本近代建築総覧によると、昭和10年(1935年)築、元は京都府購買販売組合連合会事務所ということで、京都府北部からの玄関口、二条駅の物流にかかわる建物だったようです。 鉄筋コンクリート造4階建てと記述がありますが、よく見ると最上階は後から増築されているのがわかりますね。元は3階建て+塔屋ということでしょう。 実は、最近、入っている会社がすべて退去しているようなので、ちょっと気になって取り上げてみました。 ここで紹介している写真は、かなり前に撮ったものなのですが、上の写真にある窓のサインなんかがすべて取り払われていて、玄関には移転先の案内があります。 サイドの丸窓の上に丸い跡がありますが、これはかなり以前に、窓の大きさに合わせた福助のマークが付いていたからなんですよ。 最近、二条駅界隈は次々と開発が進んでいるので、このビルも今後どうなるのかが気になるところです。外装のスクラッチタイルや丸窓がいい味を出しているビルなので、壊してしまうのは惜しいと思うのですが。このまま引き続いて使われていくんでしょうか。 ■中京区 ■昭和10年(1935年)築、鉄筋コンクリート造4階建
by radionova2
| 2007-04-29 23:59
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