カテゴリ:公共行政( 10 )
モダンボウリングセンター
60~70年代建築好きとしては、いつか紹介したいと思っていた建物です。
千本中立売を下がったところ、仁和寺街道という細い道を東に入った民家の並びに忽然と現れるのがここ。かつてのボウリングセンターそのままの姿で利用されている公共施設、西陣文化センターです。
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このファサードのモダンデザイン、たまりませんね。入り口には営業時間なども残っています。
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もう1カ月以上前になるのですが、西陣地域の文化イベントの会場となっていたので、中をのぞいてきました。かつてボウリングのレーンだったところは、駐車場として使われているのですが、そのまま、アート作品が投影されていてカッコイイです。
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このボウリングセンターは1980年代の中ごろに廃業したそうなのですが、そのままで再利用して使われ続けているのが、今となっては貴重です。
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■上京区 公共施設
■70年代?
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by radionova2 | 2007-07-09 01:00 | 公共行政
商工会議所カフェ
個人的にとても好きな場所、以前紹介した京都商工会議所のロビーがカフェになったという噂を聞いて、期待半分、心配半分で、どうなっているか見てきました。
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チェーン店のカフェなので、椅子やテーブルをはじめとしたインテリアがどうしようもなくダサいのですが、あの60年代デザインの内装に関しては、ほとんど手付かずのそのまま利用されていました!よかった。
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壁面の照明も、アトミック風シャンデリアも、モダン石庭も、床の十二支のモザイクも、コーヒーを飲みながらゆっくりと楽しむことができます。これはいい。
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ロビー横のスペースの奥には、金庫の扉みたいなものもそのまま生かされています。これは新発見です。もうちょっとこのデザインを生かすような雰囲気ならもっとすばらしいのに…。とはいえ、ヘンにいじられなかったのはよかったです。土日は空いていそうなのでせいぜい利用したいです。
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by radionova2 | 2007-05-27 23:03 | 公共行政
可愛いフォントの終着駅 京福電鉄北野白梅町駅
ぷにょさんところで知った「地上の終着駅」という言葉に感化されてみましたw

今出川通りと西大路通りの交差点、今出川通りの真ん中に立ちはだかるようなこの駅が、京福電鉄北野線の北野白梅町駅です。
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駅舎というか、ホームを囲っただけみたいな簡素な建物。サイドの窓もかなりボロボロ。

京福電鉄の北野線と嵐山線は、帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅を中心にしたYの字に、嵐山、四条大宮、北野白梅町の3駅がターミナルになっています。嵐山駅や四条大宮駅はビル化されていますが、ここだけが地上の終着駅と呼ぶにふさわしい味わいを残しています。
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個人的に、この駅の何が好きかというと、駅舎の側面に入っているこちらの味のあるサイン。周辺に高いビルがなかったころは、遠くからでもこれが見えたものです。平仮名しか読めない子供のころ「さがの、おむろは今日も雪なんだ…」と真剣に思っていたのはナイショですが。
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京福電鉄のサイトでこの駅の歴史を調べると、昭和33年(1958年)に路線が短縮されて、この駅は「白梅町」から、終着駅「北野白梅町」になったということ。この可愛げのある文字にはその時代の香りがしませんか?
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もちろん、外装なんかはメンテナンスされて変化しているのかもしれませんが、この駅のベースは昭和33年当時からそんなに変わっていないような気がします。
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■京福電鉄 北野白梅町駅
■1958年築?
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by radionova2 | 2007-03-05 21:38 | 公共行政
何の建物だった? 鞍馬口駐車場
北区の鞍馬口通り、烏丸から少し西に、こんな気になるファサードがあります。

美しく組まれたレンガっぽいタイル。入り口の上にかつては庇かオーナメントがついていたと思われる跡。無造作に放置された、廃墟っぽい空気が漂うこの場所は、実は京都市駐車場公社の鞍馬口駐車場です。
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立派な建物かと思いきや、このファサード部分は、工場みたいな建物の間口にとってつけただけなんです。元は何の建物だったのか、とても気になります。
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■北区 鞍馬口駐車場
■社団法人京都市駐車場公社
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by radionova2 | 2007-01-21 23:50 | 公共行政
モダン庁舎の終焉 壬生車庫
四条大宮から斜めに伸びる後院通りを北上したところの京都市交通局壬生車庫。ここは1912年(明治45年)京都市電が開通した当時に電車の操車場として開設された、京都の都市交通発祥の地といえる場所です。

現在の庁舎は1956年(昭和31年)11月の竣工。老朽化のために来年度の移転が決まっています。この土地の一部は京都府に譲渡され、新しい警察署の建築用地となるそうです。

この交通局の庁舎、相当古びてはいますが、50年代らしくちょっとポップで立体的な、モダンさにあふれた建築群なんです。
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アールのついたガラス出窓がアクセントになっている低層の車庫部分、こういう曲線のデザインは、昔のタクシー会社やガソリンスタンドなどにも見られる50年代モータリゼーション風味ですね。
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コンクリートの庇が軽やかなファサード部分は、窓口や建物への入り口が並びます。
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大小の箱が重なった形の建物の奥には、一本の大木がすっくと立つ小さな中庭を囲むように、斜めに濃い色の壁面の棟が続きます。
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このガラスの壁面や屋上のバルコニーもとても美しいデザイン。
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こんな個性的な50年代のモダニズム建築がなくなるのは非常に惜しいです。
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■中京区 京都市交通局 壬生車庫
■1956年(昭和31年)11月竣工
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by radionova2 | 2006-12-27 00:30 | 公共行政
60年代和風モダンロビー 京都商工会議所
引き続き京都の1960年代建築を追っていきましょう。
1964年(昭和39年)竣工の京都商工会議所ビル。ファサードは数年前にリニューアルされています。黒いステンレスの格子は京町家をイメージしているのだそうです。
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元はどんなだったかとういうと、烏丸通りの1本西の通りに面した建物の裏側にその雰囲気を見ることができます。コンクリート製の手すりは橋の欄干のイメージです。この時代のモダニズム建築らしく、和風のパターンをデザイン化して取り入れているところが素敵です。
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この建物、外観だけではそんなに感動するような仕掛けがないのですが、中に入って驚いてください。この、ガラス扉の重厚な陶器の取っ手。きっと清水とかで焼いたものなんでしょう。こういう民芸風のテイストもこの時代ならではです。
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圧巻は1階のロビーです。吹き抜けになった2階の天井から下がる、ちょっと50年代アトミック風味の照明オブジェ。個人的にものすごく好き。中庭の枯山水もデザイン化されたものです。
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壁の照明もモダンなエレガントさがあります。2階の廊下の手すり部分のデザインもすばらしい。
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実は、床には十二支をデザインしたモザイクもあるんですが、ソファで隠れているのが惜しまれます。
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個人的にはとてもツボな和風モダンデザインなんですが、このロビーと中庭も改装するとかなんとかいう話もあったようです。ぜひとも、ここだけはそのままにして欲しい。
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■中京区 烏丸通夷川上ル 京都商工会議所
■1964年
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by radionova2 | 2006-10-29 23:29 | 公共行政
旧・北國銀行京都支店(Tearaimizu-cho Place)でイベント
煉瓦作りの近代建築群で有名な三条通から2筋南、烏丸通蛸薬師にある北國銀行京都支店は、東京駅の設計を手がけた辰野金吾による美しい建物です。

実はこの名建築。しばらく前に北國銀行が撤退してから空きビルになっていて、その後が気にかかる存在だったのです。それが今日通りかかったら、京都造形芸術大学や地元のFM局などが主催するアートイベント(ARTBEAT KYOTO 2006)が開催されていました。Tearaimizu-cho Place って、いつのまにw。そんなの知らなかった!
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検索してやっと見つけた公式サイトを見ると
http://www.artzone.jp/artbeat/
http://fm-kyoto.jp/others/artbeat_kyoto2006/

この建物をフルに利用して、この土日にかけていろんなイベントが開催されていたようです。沖野くんとか東京の人気に比べて地元の引きはイマイチだろうに。とか思いつつ、こうしてスポット活用だとしても、この建物への注目が高まるような利用がされていることは素晴らしいと思いました。中を覗いてくる時間がなかったのが残念ですが。

協力に長谷ビルとありますが、ここは長谷ビルさんの物件なんでしょうか。だとしたら、いきなり壊して元の存在と何の関連もないマンションになるということは無いでしょうね。

追記:調べたら長谷ビルさんのサイトにこの建物の活用プロジェクトのページがありました。どのような文化的に意義ある活用をされるのか楽しみですね。
http://www.hase-building.co.jp/projects/tearaimizucho/index.html

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■旧・北國銀行京都支店 Tearaimizu-cho Place
■中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町239
■大正5年 鉄筋コンクリート造2 辰野片岡建築事務所
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by radionova2 | 2006-10-22 15:12 | 公共行政
廃墟になる自由2 旧・堀川仏光寺郵便局
前エントリの続きです。こちらは廃墟というべきではないかもしれませんが、この建物のとなり、堀川通りに面して新しい郵便局の建物が出来てから長らく放置されていた旧局舎です。
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実際は倉庫などに使われていたのかもしれませんが、見た目は手入れもせず放ったらかし状態が続いていたので、この味のある建物はいずれは消えるのだろうと思っていました。

少し前に何か工事が始まる様子で、いよいよかなと気になっていたのですが…
実は、屋根の葺き替え工事だったようです。メンテナンスされて、この姿をとどめたまままま使うといことなのでしょうか。よかった。
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■下京区 旧・堀川仏光寺郵便局
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by radionova2 | 2006-10-15 22:18 | 公共行政
四条烏丸のモダニズム2 京都市営駐車場
前のエントリから続きます。(四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館)
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四条室町の京都産業会館の裏側は市バスのターミナルになっています。さらにそのうしろにあるのがこの立体駐車場です。
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この建物、誰も気にしていないと思うのですが結構カッコイイんです。
京都の駐車場公社のサイトでは1960年開設とあるのですが、他の資料では産業会館と同じ1965年開業という情報もあります。一つ前のエントリで紹介したデジタルアーカイブにある昭和38年(1963年)のニュースで、四条烏丸に大規模な駐車場が計画されていると言っていますから、やはり昭和40年、1965年開業なのでしょう。また、調べてみたいと思います。
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子供の頃は、この天井の低い無機質なコンクリートの塊の中を通っていくのがなんともいえず楽しかったものです。外観は2種類のタイルが貼り分けられて、単純な駐車場という建物を美しく存在感のある造形に形造っています。

■下京区 市営四条烏丸駐車場
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:43 | 公共行政
四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館
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四条烏丸といえば重厚な銀行の建物が立ち並ぶ一角として知られていましたが、それも次々と改築が進んでいます。残るUFJ銀行(元三和銀行)もずっと柵に囲まれたまま、改築待ちという状況のようです。

そんな四条烏丸でなんといっても好きな建物が1965年(昭和40年)にオープンした京都産業会館とその背後に構える市営駐車場です。

京都の1960年代といえば、前川國男の京都会館(1960年開館)、山田守の京都タワー(1964年)、大谷幸夫の国立京都国際会館(1966年)と戦後の建築史を彩る名建築が生まれた時代。産業会館と市営駐車場にもその時代の勢いを感じることができるのではないでしょうか。

産業会館は近年改築されて、瓦の柄の入ったヘンなガラスの庇がついたためにクールな外観がちょっと損なわれたのが残念です。京都デジタルアーカイブに、オープン当時の産業会館の動画があります。建築当初はシンプルでカッコイイです。
京都デジタルアーカイブhttp://www.archives.astem.or.jp/
メニューの動画アーカイブに、昭和40年11月の「京都産業会館が完成する」というのがあります。ほかにも京都会館の建築風景なんかも興味深いです。ストリームじゃないのがイケてませんが。

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内部は階段を支える打放しコンクリートの構造なんかもクールです。当時の動画にも映っていた地下の通路はすべてタイル貼りになっているのですが、これがタイルというかきれいな陶板で、40年以上経った今でもピカピカで全く欠けがなくしっかりしています。当時は和装業界も勢いがよかったはずなので、いい素材を使っているのでしょうか。
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いずれにしても、建築的にはあまり注目されていない建物なのは残念です。

■下京区 京都産業会館
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:28 | 公共行政