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モダンボウリングセンター
60~70年代建築好きとしては、いつか紹介したいと思っていた建物です。
千本中立売を下がったところ、仁和寺街道という細い道を東に入った民家の並びに忽然と現れるのがここ。かつてのボウリングセンターそのままの姿で利用されている公共施設、西陣文化センターです。
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このファサードのモダンデザイン、たまりませんね。入り口には営業時間なども残っています。
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もう1カ月以上前になるのですが、西陣地域の文化イベントの会場となっていたので、中をのぞいてきました。かつてボウリングのレーンだったところは、駐車場として使われているのですが、そのまま、アート作品が投影されていてカッコイイです。
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このボウリングセンターは1980年代の中ごろに廃業したそうなのですが、そのままで再利用して使われ続けているのが、今となっては貴重です。
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■上京区 公共施設
■70年代?
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by radionova2 | 2007-07-09 01:00 | 公共行政
50年代モータリゼーション風味 ヤサカ自動車本社
50年代モータリゼーション風味が感じられる建物として、前回のエントリで壬生車庫を紹介しました。このヤサカ自動車本社も、少し時代は後になりますがその時代の雰囲気が残る建物です。
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定礎には昭和34年(1959年)5月とあります。この年か翌年には竣工なんでしょう。窓やディテールをよく見ると、古い時代の味わいが残っていて個人的にかなり好きな建物です。
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この、道路に面した窓のアールなんかが、50年代モータリゼーション風味ですね。
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この手の味わいが残る建物としては相互タクシーの乗り場がありますね。昔は京都にもあったのですが、今は関西で、ここ北新地をはじめ数箇所しか現存していないと思います。
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この相互タクシーの建物については、神戸大学の梅宮弘光先生による調査内容が、1999年の日本建築学会大会学術講演梗概集に収められています。

■下京区 ヤサカ自動車本社
■1959年定礎
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by radionova2 | 2007-01-08 23:33 | 企業
モダン庁舎の終焉 壬生車庫
四条大宮から斜めに伸びる後院通りを北上したところの京都市交通局壬生車庫。ここは1912年(明治45年)京都市電が開通した当時に電車の操車場として開設された、京都の都市交通発祥の地といえる場所です。

現在の庁舎は1956年(昭和31年)11月の竣工。老朽化のために来年度の移転が決まっています。この土地の一部は京都府に譲渡され、新しい警察署の建築用地となるそうです。

この交通局の庁舎、相当古びてはいますが、50年代らしくちょっとポップで立体的な、モダンさにあふれた建築群なんです。
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アールのついたガラス出窓がアクセントになっている低層の車庫部分、こういう曲線のデザインは、昔のタクシー会社やガソリンスタンドなどにも見られる50年代モータリゼーション風味ですね。
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コンクリートの庇が軽やかなファサード部分は、窓口や建物への入り口が並びます。
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大小の箱が重なった形の建物の奥には、一本の大木がすっくと立つ小さな中庭を囲むように、斜めに濃い色の壁面の棟が続きます。
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このガラスの壁面や屋上のバルコニーもとても美しいデザイン。
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こんな個性的な50年代のモダニズム建築がなくなるのは非常に惜しいです。
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■中京区 京都市交通局 壬生車庫
■1956年(昭和31年)11月竣工
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by radionova2 | 2006-12-27 00:30 | 公共行政
復興モダニズム公営住宅商店街 堀川商店街
堀川丸太町の西側をもう少し北へ行くと、下立売あたりから下長者町にかけて古びたアーケードの商店街になっています。これが堀川商店街。昔ながらの味のあるお店が並んでいて個人的には好きな場所です。
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実はここ、堀川通り沿いに4棟並んだ3階建ての公営住宅の1階部分が商店街となっているのです。竣工は1951年(昭和26年)。京都の戦後復興の象徴ともいえるこの商店街は、全国ではじめての店舗付き公営鉄筋住宅なのだそうです(商店街の旧サイトによる)。
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いまとなっては、外見はかなりくたびれていますが、縦長の窓が並んだ階段部分が屋上に張り出して、低層で横に長い建物のアクセントになっています。ベランダもリズミカルに配されていて、無味乾燥な公営住宅とは一線を画したモダンな構成美が感じられませんか。
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戦後まもなくたち現れた、巨大なモダン・ショッピング街。当時の人々にとってどんなにか鮮烈な印象だったでしょう。市街地で真っ先にこれだけの開発を推し進めたわけには、この堀川通りの激動の歴史があったようです。
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詳細はこちらの上京区役所のサイトをご覧いただくとして、このあたり、16世紀頃には京都最大の生鮮市場があり、大正時代には300店以上の店が立ち並ぶアーケードの「堀川京極」という大商店街だったといいます。

それが、第二次大戦末期の1945年(昭和20年)に、空爆による延焼を防止するため堀川通りを拡幅して防火帯とする計画により、わずか5日の期限で強制疎開させられ、この上京で最も歴史ある繁華街はすべて消え去ってしまったということなのです。ある意味戦争による被災ですね。
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今ではすっかりレトロなこの建築群、比較的高い建物が多い堀川通りにあって、ご覧のようにここだけスコーンと空が広くなっています。かなり貴重な戦後建築だと思うのですが、老朽化も進んでいそうなので、いつまでこの姿が見られるかとも考えてしまいます。

■堀川商店街(京都府営下立売団地)
■鉄筋コンリート造 3階建
■1951年

*参考サイト
上京区役所 上京区の歴史:待賢学区 
堀川商店街 倉日用品店:堀川商店街の歴史
堀川商店街

堀川商店街の以前のサイトには商店街の歴史にまつわる話があったのですが、リニューアルされたサイトにはそういうのがありません。ザンネン。
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by radionova2 | 2006-11-19 23:20 | 店舗
四条烏丸のモダニズム2 京都市営駐車場
前のエントリから続きます。(四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館)
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四条室町の京都産業会館の裏側は市バスのターミナルになっています。さらにそのうしろにあるのがこの立体駐車場です。
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この建物、誰も気にしていないと思うのですが結構カッコイイんです。
京都の駐車場公社のサイトでは1960年開設とあるのですが、他の資料では産業会館と同じ1965年開業という情報もあります。一つ前のエントリで紹介したデジタルアーカイブにある昭和38年(1963年)のニュースで、四条烏丸に大規模な駐車場が計画されていると言っていますから、やはり昭和40年、1965年開業なのでしょう。また、調べてみたいと思います。
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子供の頃は、この天井の低い無機質なコンクリートの塊の中を通っていくのがなんともいえず楽しかったものです。外観は2種類のタイルが貼り分けられて、単純な駐車場という建物を美しく存在感のある造形に形造っています。

■下京区 市営四条烏丸駐車場
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:43 | 公共行政
四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館
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四条烏丸といえば重厚な銀行の建物が立ち並ぶ一角として知られていましたが、それも次々と改築が進んでいます。残るUFJ銀行(元三和銀行)もずっと柵に囲まれたまま、改築待ちという状況のようです。

そんな四条烏丸でなんといっても好きな建物が1965年(昭和40年)にオープンした京都産業会館とその背後に構える市営駐車場です。

京都の1960年代といえば、前川國男の京都会館(1960年開館)、山田守の京都タワー(1964年)、大谷幸夫の国立京都国際会館(1966年)と戦後の建築史を彩る名建築が生まれた時代。産業会館と市営駐車場にもその時代の勢いを感じることができるのではないでしょうか。

産業会館は近年改築されて、瓦の柄の入ったヘンなガラスの庇がついたためにクールな外観がちょっと損なわれたのが残念です。京都デジタルアーカイブに、オープン当時の産業会館の動画があります。建築当初はシンプルでカッコイイです。
京都デジタルアーカイブhttp://www.archives.astem.or.jp/
メニューの動画アーカイブに、昭和40年11月の「京都産業会館が完成する」というのがあります。ほかにも京都会館の建築風景なんかも興味深いです。ストリームじゃないのがイケてませんが。

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内部は階段を支える打放しコンクリートの構造なんかもクールです。当時の動画にも映っていた地下の通路はすべてタイル貼りになっているのですが、これがタイルというかきれいな陶板で、40年以上経った今でもピカピカで全く欠けがなくしっかりしています。当時は和装業界も勢いがよかったはずなので、いい素材を使っているのでしょうか。
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いずれにしても、建築的にはあまり注目されていない建物なのは残念です。

■下京区 京都産業会館
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:28 | 公共行政