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檜皮貼り長屋
なんとなく気になった七条通りの路地に入ってみると、こんな美しい長屋に出会いました。
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2階の壁が檜皮貼りになっているんです。そういえば、こういう家って昔はよくあったのかもしれません。檜皮がポピュラーな建材だったんですね。一番端の家には木製の窓も残っていました。
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交通量の多い七条通りから足を踏み入れただけで、時が止まった博物館に迷い込んだよう。あまりに整然としたこの路地には、すでに住人はひとりもいないようでした。
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多分、ここも近いうちに開発されてしまうんでしょう。消えてしまう前に出会えたことだけは良かったかもしれません。
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by radionova2 | 2007-03-25 23:59 | 住宅
気になる窓のビル 日光エンジニアリング
このビル、いったい何階建てなんでしょう?
西大路七条に近い日光エンジニアリングさんという設備会社のビルなんですが、フロアごとに、下方と上方に互い違いに窓があるっぽいです。
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外観もユニークですが、建物の中ではどんな感じなのかと気になります。壁面はこんな感じで色を混ぜたタイル貼りになっていて、幾何学的な壁面をやさしい感じにしています。
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でもやっぱり、ちょっと変わってます。こういうのって生理的に合わない人、ありそうですね。
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大理石に刻まれた会社のサインはちょっとクラシック。会社の沿革を見ると1971年にこの社名になったそうなので、このころの建物という感じもします。
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■下京区 日光エンジニアリング
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by radionova2 | 2007-03-18 02:53 | 企業
100年リサイクル 東本願寺の瓦
白と黒を基調にしたちょっと和風なデザイン。五条御前あたり、昨年オープンした京都リサーチパーク8号館のエクステリアです。
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実はここに用いられている瓦、現在修復工事中の東本願寺御影堂の屋根から降ろされたものなんですって。
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この修復工事では「環境」も重要なテーマで、巨大な屋根から降ろされて廃棄される瓦や葺土を積極的に再利用する試みがされています。そのひとつが、こういった形での利用なんですね。このような使い方では消費する数はしれていますが、確かにシンボリックではあります。
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ということで、興味が出てきたので東本願寺さんへ行ってきました。(昨年ですが)
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すっぽりと覆われた御影堂の前には屋根の構造を説明するサンプルが置いてあります。

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葺土に瓦を載せた工法と、木材を組んだ上に瓦を載せた工法がわかりやすく紹介されています。さすが、瓦がでかい。

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御影堂の屋根には17万5千枚もの瓦が乗っているそうです。重量にして瓦1,500トン、葺土1,100トン。すごいスケールです。

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瓦記名印刷所。奥に見えるのは、大日本スクリーンが開発した世界に1台!瓦用インクジェットプリンターなんだそうです。このプリンターで、寄進した門徒さんの名前を瓦に印字するんですよ。
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プリンターなんて味気ないと思いがちですが、申込用紙をスキャンしてその人の筆跡がそのままプリントされるというのはいいではないですか。個人個人の入稿がバラバラでも、お寺ごとにまとまったものから順に印刷していくという瓦版DTP!

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瓦について様々に紹介するパネル展示や瓦を再利用したアイテムなどもあちこちに。地味ながら濃い瓦ワールドで面白かったです。
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詳細はこちらの東本願寺さんのサイトへ。http://higashihonganji.jp/
サイト構成がイマイチでわかりにくいんですが、御影堂修復関連のレポートはかなり面白い!「御影堂御修復のあゆみ」バックナンバー必見です。

■下京区 京都リサーチパーク、東本願寺御影堂
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by radionova2 | 2007-02-04 00:16 | 宗教施設
50年代モータリゼーション風味 ヤサカ自動車本社
50年代モータリゼーション風味が感じられる建物として、前回のエントリで壬生車庫を紹介しました。このヤサカ自動車本社も、少し時代は後になりますがその時代の雰囲気が残る建物です。
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定礎には昭和34年(1959年)5月とあります。この年か翌年には竣工なんでしょう。窓やディテールをよく見ると、古い時代の味わいが残っていて個人的にかなり好きな建物です。
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この、道路に面した窓のアールなんかが、50年代モータリゼーション風味ですね。
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この手の味わいが残る建物としては相互タクシーの乗り場がありますね。昔は京都にもあったのですが、今は関西で、ここ北新地をはじめ数箇所しか現存していないと思います。
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この相互タクシーの建物については、神戸大学の梅宮弘光先生による調査内容が、1999年の日本建築学会大会学術講演梗概集に収められています。

■下京区 ヤサカ自動車本社
■1959年定礎
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by radionova2 | 2007-01-08 23:33 | 企業
修復?改築? 救世軍京都小隊
1935年(昭和10年)築、ヴォーリズ設計の救世軍京都小隊。ここは、クリスマスの時期、華やかさはないものの独特の味がある建物なので買い物のついでに見にいくと、なんと工事のバリケードやビニールシートが掛かっているではないですか。一瞬「取り壊しか!?」とビビリました。

よく見るとどうやら改装工事のようなので、明るい時間に様子をチェックしてきました。
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富小路通りに面して小さな窓があった壁面が豪快に切り開かれていて、裏側まで貫通していました。内部は木造のようです。耐震面なども課題があるのでしょうか。
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外壁だけ残して内部をそっくり作り変えてしてしまうのでしょうか。これまでは、あまり手をつけられていないゆえに怪しげに古びた味のある建物だったので、最終的にどういう状態になるのか気になるところです。
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扉には「工事をします」という旨の張り紙があるのですが、荷物の転送先の情報なんかが貼り重ねられていて、修復なのか改築なのか書いた部分の肝心なところがよくわかりませんw
元の雰囲気を損なわないよう改装されるといいんですが。また定期的にチェックしてみます。

■下京区四条富小路下ル 救世軍京都小隊
■1935年築 ヴォーリズ設計
■木造?
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by radionova2 | 2006-12-13 00:50 | 宗教施設
60年代フルメタルビル 京都証券ビルディング
個人的な趣味なのですが、外装をステンレスなどのメタルで覆ったフューチャーな素材感のビルも60年代らしくて好きです。たとえば、銀座の伊東屋さんなんかも1965年築のステンレスビルですね。今はステンレスの外装といっても他の素材も合わせて巧みにデザインされていますが、この頃はメタリックな素材感がストレートに活かされていて素敵です。

大都市のオフィス街ではそんなに珍しくないと思うのですが(大阪中之島の朝日ビル群とか住友ビルは圧巻ですね)、京都には、そもそも大きなオフィスビルというものがないのでここは貴重な存在です。

この光り輝くのが1962年築の京都証券ビル。大丸の隣のビルです。といってもイマイチピンとこないかもしれませんが、地下にイノダコーヒが入っているビルというと何となくイメージしていただけるのではないでしょうか。
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その、地下のイノダから地上に上がる階段。フルメタル!
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エントランス部分もフルメタル!
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エレベーターホールもフルメタル!
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ということで、京都には珍しい60年代サイバービルでした。ビル名のサインもちょっとむかしっぽいです。
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そもそも日本のステンレス外装ビルのさきがけは、1931年!の大阪朝日ビルということなのですが、このビルとつながった1968年朝日新聞ビル、向かいの1958年新朝日ビルといった中之島のステンレス回廊にはわくわくしてしまいます。
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上の写真の新朝日ビルと下の写真の京都証券ビル、ステンレスウォールは同じタイプで、どちらも竹中工務店のようです。大阪ではよくみかけますね。御堂筋に面した高麗橋の朝日生命ビルとか。
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■下京区 四条通東洞院東 京都証券ビル
■1962年
■地上8階 地下2階 鉄骨鉄筋コンクリート造 設計 施工 竹中工務店
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by radionova2 | 2006-11-08 00:23 | 企業
廃墟になる自由2 旧・堀川仏光寺郵便局
前エントリの続きです。こちらは廃墟というべきではないかもしれませんが、この建物のとなり、堀川通りに面して新しい郵便局の建物が出来てから長らく放置されていた旧局舎です。
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実際は倉庫などに使われていたのかもしれませんが、見た目は手入れもせず放ったらかし状態が続いていたので、この味のある建物はいずれは消えるのだろうと思っていました。

少し前に何か工事が始まる様子で、いよいよかなと気になっていたのですが…
実は、屋根の葺き替え工事だったようです。メンテナンスされて、この姿をとどめたまままま使うといことなのでしょうか。よかった。
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■下京区 旧・堀川仏光寺郵便局
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by radionova2 | 2006-10-15 22:18 | 公共行政
四条烏丸のモダニズム2 京都市営駐車場
前のエントリから続きます。(四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館)
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四条室町の京都産業会館の裏側は市バスのターミナルになっています。さらにそのうしろにあるのがこの立体駐車場です。
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この建物、誰も気にしていないと思うのですが結構カッコイイんです。
京都の駐車場公社のサイトでは1960年開設とあるのですが、他の資料では産業会館と同じ1965年開業という情報もあります。一つ前のエントリで紹介したデジタルアーカイブにある昭和38年(1963年)のニュースで、四条烏丸に大規模な駐車場が計画されていると言っていますから、やはり昭和40年、1965年開業なのでしょう。また、調べてみたいと思います。
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子供の頃は、この天井の低い無機質なコンクリートの塊の中を通っていくのがなんともいえず楽しかったものです。外観は2種類のタイルが貼り分けられて、単純な駐車場という建物を美しく存在感のある造形に形造っています。

■下京区 市営四条烏丸駐車場
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:43 | 公共行政
四条烏丸のモダニズム1 京都産業会館
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四条烏丸といえば重厚な銀行の建物が立ち並ぶ一角として知られていましたが、それも次々と改築が進んでいます。残るUFJ銀行(元三和銀行)もずっと柵に囲まれたまま、改築待ちという状況のようです。

そんな四条烏丸でなんといっても好きな建物が1965年(昭和40年)にオープンした京都産業会館とその背後に構える市営駐車場です。

京都の1960年代といえば、前川國男の京都会館(1960年開館)、山田守の京都タワー(1964年)、大谷幸夫の国立京都国際会館(1966年)と戦後の建築史を彩る名建築が生まれた時代。産業会館と市営駐車場にもその時代の勢いを感じることができるのではないでしょうか。

産業会館は近年改築されて、瓦の柄の入ったヘンなガラスの庇がついたためにクールな外観がちょっと損なわれたのが残念です。京都デジタルアーカイブに、オープン当時の産業会館の動画があります。建築当初はシンプルでカッコイイです。
京都デジタルアーカイブhttp://www.archives.astem.or.jp/
メニューの動画アーカイブに、昭和40年11月の「京都産業会館が完成する」というのがあります。ほかにも京都会館の建築風景なんかも興味深いです。ストリームじゃないのがイケてませんが。

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内部は階段を支える打放しコンクリートの構造なんかもクールです。当時の動画にも映っていた地下の通路はすべてタイル貼りになっているのですが、これがタイルというかきれいな陶板で、40年以上経った今でもピカピカで全く欠けがなくしっかりしています。当時は和装業界も勢いがよかったはずなので、いい素材を使っているのでしょうか。
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いずれにしても、建築的にはあまり注目されていない建物なのは残念です。

■下京区 京都産業会館
■1965年
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by radionova2 | 2006-10-01 21:28 | 公共行政
広縁のあるビル [消失物件]
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何の会社かよくわからないのですが、商売をしておられるお宅でしょう。ちょっと変わったビルです。

2階の大きな壁面はジオメトリックな窓枠のガラス張り。よく見ると、ガラスの奥は障子になっているんです。広縁というのか、サンルームというのか、かなり高い天井にはちょっと和風の照明もぶらさがっています。ユニークです!

1階に施工予定の表示が掛かっていたので、慌ててシャッターを切りました。こういう個性的な建物が無くなるのはとても残念です。

■下京区 会社ビル
■間之町花屋町下ル
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by radionova2 | 2006-09-08 01:55 | 企業